SSブログ

2014初秋旅 その6 <朔日餅、そして御酒殿祭> [ ★三重県編]


29.JPG

10月1日は日本酒の日。
今回の旅、一番の目的は、毎年この日に行われる伊勢神宮での樽酒奉納の儀に参列することでした。
伊勢神宮に樽を奉納するのは三重県酒造組合ではありますが、御酒殿祭(みさかどのさい)は、御料酒がうるわしく醸造できるように、あわせて全国の酒造業の繁栄を祈願するものですから、酒造りに関わる方だけでなく日本酒を愛する呑み手にとってもありがたい神事でありますので、是非参列させていただきたいです!とお願いいたしました。

午前8時30分に伊勢内宮宇治橋前で蔵元さんと待ち合わせの約束。
では、朝食はどうしようか?
横丁で朝6時頃~開いているお店はほぼないですし、コンビニでは味気ないし・・・。

赤福本店なら「朝5時~店頭で食べられる」と知り、ならば「赤福餅」を朝食代わりにしようと旅前に計画中でした。

しかし。
前日の夕方に気づきました(オソっ!)。

確か、赤福本店って、毎月の1日は「朔日餅」とかいうのがあって、とんでもない行列するんじゃなかったっけ?
U字工事がTV「黄金伝説」で前日から並んでたのって、もしかして朔日餅じゃぁ・・・・?!

ハイ、スマホで検索、でもってビンゴ。
10月1日もまぎれもなく朔日餅の日、しかもおかげ横丁では朔日朝市を開催され、地元で採れた新鮮な野菜や果物がならぶようです。また、朔日朝粥というのもあって各お店では月替わりの朝粥や季節料理がいただけるとか。
朝4時から朝市が始まり、どのお店も売り切れ御免の行列覚悟。
特に赤福本店の10月の朔日餅は「栗餅」で(毎月変わります)、年間ベスト3に入るほどの大人気月なんだそうです。

6時には売り切れてました!なんて口コミも見かけたので、
7時着ではたぶん売り切れ続出で食べるのは難しいだろうけど、とりあえず行列見学に行ってみますか~。

ホテルをチェックアウトして荷物を宇治山田駅のコインロッカーに預け、始発のバス(6時40分頃)に乗ります。

2.JPG

夜中に雨が降ったようで、道路が濡れてました。
でも青空広がって清々しい天気です。(まだ雨に降られて無い旅は続く・・・)

伊勢神宮・内宮のひとつ前のバス停「神宮会館」で降りると、おかげ横丁まで歩いて1分です。
・・・・ひゃひゃひゃ。
朝もこっぱやくからとんでもない人の数!
しかも両手にどっさり買い物袋を下げてますっ!

呆気にとられていたら、とんでもない行列を目にすることに。

3.JPG

「こりゃぁ無理だね」

一度はあきらめかけたけど、法被を着た赤福店員さんに聞きました。
「朔日餅食べたいのですが、並んだら食べることはできますか?」

すると、
「並んでいる人はお持ち帰りの方だけなんですよ。
店内で召し上がるのでしたら、すぐにご案内できます。
そちらのレジで注文して頂いたら、奥のお座敷でご自由にお寛ぎ下さい。」

そうだったんだ!!

5分と待たずに難なく大人気の「栗餅」いただきます♪

4.JPG

風味豊かな栗餡が食感のあるもち米で包まれて、小さな栗羊羹がトッピングされた、
10月の「朔日餅」
ふわっと柔らか、且まだほのかに温かい栗餅は、けっこう甘いのですが喉に引っ掛かりを感じさせない滑らかさで、なんとも品のある甘さです。

赤福餅と栗餅をお願いすると、甘い栗餅には煎茶、赤福餅にはほうじ茶という具合に、それぞれの甘味にあったお茶が運ばれてきます。

はじめていただく人は、まず出来立てを現地で食べた方が絶対いいですよ!
感動する旨さです!

お店を出る時、
「今から並んだらお土産用って購入できますか?」
尋ねました。
時間は7時半ですし、ダメもとで。

「おひとり様〇個という決まりは設けておりませんので、確実に買えます、という保証はありませんが、まだたくさんご用意はしております。」

では、チャレンジ♪

6.JPG

行列には慣れている仙台人。
仙台初売りと比べればまだまだ序の口だっちゃw

レジが4つくらいあったし、お客さんの誘導する手際が良いので、この位の行列でも10分くらいでレジまで到達です。
それも、ありがたいことに無事4個もゲットできました♪

中には台車で何十個と購入される方もいるそうですよ。
買ったらご近所さんに配るのかしら。

赤福に並ぶ人気店だというすし久の「朝粥」もまだ入れる雰囲気でしたね。
「夜中に雨が降ったので今月は人が少ないね~」
通りすがりの方がぼやいていたのを耳にし、栗餅や朝粥が7時過ぎても食べれたことに納得。

17.JPG

「九里四里うまい十三里粥」
なんて読むと思いますか?

お店の前で「なるほどーーーーーー!!」って大声出しちゃいましたよ、ワタシw

九里(くり=栗)四里(より)うまい十三里(いも=さつま芋)粥。
だそうです♪
すし久さんの10月の朝粥は「さつま芋粥」だったんですって~。
食べたかったけど、時間も迫ってきたのもあり、残念ながら見送りました。

内宮に着くと・・・・
こういうタイミングってあるんですね、この日は大鳥居の建て替えの日。

8.JPG

新しいお宮は何年もかけて建てられますが、鳥居は20年の内ほんの数日。
伊勢神宮の大鳥居の建て替えなど、そうそう拝見できませんっ!

新鳥居は内宮、外宮の旧正殿の屋根を支えていた「棟持柱」を活用しているそうです。

約束の時間までまだ少し余裕がありましたので、二人で正宮をお参りしました。
外宮と同じように、お願い事をするのではなく、日頃の感謝の気持ちを心の中で伝えます。

7.JPG


数日前まで奉納されていた酒樽は一度全部取り払われてました。
数時間後にはまた整列されることでしょう。

19.JPG

遠くからシャリシャリ・・・不思議な音が聞こえます。
大勢の参拝客が、神宮職員の指示の元、中央を避けて端に寄り始めます。
なにごとかな~と道端から見ていると、
白馬(神馬)が現れました!

18.JPG

輝く白さ、美し過ぎます!
毎月1日、11日、21日の朝8時過ぎに菊の紋章を身に着けた神馬が歩くそうですね。

大鳥居の建て替えに続き、神馬まで拝むことができ、この後お酒の神事ですか・・・・
(朔日餅も食べれたし)takako、いい事ずくめで卒倒しそうです。


宇治橋前で高橋蔵元さんと無事合流、おはようございます!
酒樽を担ぐので、基本手荷物は無い方が良いからと、スマホとハンカチだけポケットに入れて、他の手荷物をコインロッカーに預けます。

5.JPG

三重県酒造組合の方々でしょうか、蔵の関係者でしょうか・・・。
三重県の方は高橋蔵元さんと森喜さんしかお顔がわかりませんが、みなさんスーツを着てます。
伊勢神宮の神事では、基本正装ですので、(男性は最低でもスーツ、女性はそれに準ずる服装)、私達も同様にスーツを用意して行きました。

時間と共に酒樽が準備され、高橋蔵元さんから
「本日はタカハシ酒造の社員としてお願いしますっ!」
「そんなそんな・・・うれしいごだぁ~(笑)」
とタカハシ酒造の名前入り法被を手渡されました。
スーツの上に法被を着て歩くんですね、緊張します。

二つの銘柄の酒樽を奉納されてる蔵もあるようですが、行列では一つの樽のみを担いで奉納します。

酒樽は、竹を通して二人で担ぎます。

10.JPG

夫と私はタカハシ酒造の「伊勢」の銘柄を担ぎまして、「天遊琳」は事前に飾り棚に運ばれてました。

9.JPG

2列になって行列するのですが、
な、なんと、「伊勢」の蔵は先頭ですっ!

お隣で担がれていた先頭さんは「天一」という蔵でした。
酒友が10月1日は「天一の日!」と言って仙台で盛り上がってる事を想像、
これも縁なのかしらね~。
今度「天一」見かけたら飲んでみようと思います。

11.JPG

色とりどりの法被を召した蔵の方々と間もなく出発。

担いでる写真は撮れませんので、こんな感じ~と思っていただければ、と思います。http://iseshima.keizai.biz/headline/photo/753/


その後は、
 「御酒殿祭」
 「御垣内特別参拝」
 「御神楽殿にて舞を見学」
 「直会(なおらい)」

御神楽殿では
「こちらは御神殿です。できることなら背筋を伸ばして御参拝ください。」
と宮司さんから言葉を頂いたことにより、正座。(脚痺れたー!)
初めて目にした神殿での舞、踊りの意味は解らなかったけど、食い入るように見入ってしまいましたし今でも笙の音が耳に残ってます。

改めて。
日本文化って素晴らしい。

直会での食事はこのような感じでした。

13.JPG

昆布に、烏賊、海老はきっとなにかの意味があるのでしょうね。

担いで行列した酒樽も、綺麗に整列。
圧巻です!

1.jpg


新しい鳥居も多くの参拝客に見守られながら、おびただしいカメラのシャッター音と共に引き上げられました。


15.JPG


無事神事終了です。

酒樽奉納の儀は、暑さと緊張とで途中意識が飛びそうになった瞬間もありましたが、
普段の生活ではまず経験できない貴重な体験をさせていただきました。
本当にありがとうございました!!


この後はタクシーで伊勢山田駅に向かい、
近鉄特急「伊勢志摩ライナー」に乗り、大阪に向かいまーす。(^^)/


つづく。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。