日本古来からの万能調味料【煎酒】 [ ☆手作りクッキング]
随分前の事。
とある飲食店さんで鯛のお造りに添えられてあった「煎酒(いりざけ)」。
程良い酸味がお造りによく合い、塩・醤油以外でも美味しくいただける調味料があるんだな~と感激したのを今でも覚えています。
煎酒ってプロの料理人さんが作るものであり、素人の私には作れないはずだわぁ~。
といった思い込みもあり、調理しようとする行動も気力も芽生えなかったこの数年。
ですが、ある方のブログを見て「この料理を食べてみたい!」と食欲急上昇MAX状態!
それには「煎酒」が必要不可欠なのもあり、自分でチャレンジしてみることにしました。
煎酒としての一応のレシピはあるようですが、それほど堅苦しいモノではなく好みで配合を変えてよいそうです。
用意するもので一番大切なのは「日本酒」。
煎酒の味の基本になりますからね、本醸造ではなく必ず純米酒を使うのをオススメします。
・純米酒(200cc)に、一晩ないし5~6時間位昆布を浸けておきます。
・昆布酒に梅干しを加え、火にかけます。
・沸騰したら鰹節を加えて弱火でコトコト煮詰めます。
・蓋をせずに半分くらいになったら火を止めて冷まします。
・ザルや布で越し保存容器に入れます。
越した昆布や鰹節は、炒ってふりかけにすると無駄がないですね。
素材がシンプルなだけ、純米酒のみではなく昆布も鰹節も上質なモノが良いと思います。
梅干しはおむすび用に使った残りの種ですが(笑)
保存瓶に入れて2~3日熟成してからが食べ頃で、2週間くらいはもつようです。
食べたかった肴とは。
烏賊のお造りに煎酒と卵黄をまぶし、
あったかいご飯に海苔を敷き詰め烏賊をのっけた丼。
「煎酒烏賊の黄金丼」でした!
ご飯は後程に、まずは肴として。
旨いです!!
素材の味がストレートにきます。
梅干しの酸がいい塩梅で、さわやかな味わいです!
・・・・・
ただ、なんとなく水っぽいような・・・・
旨いんだけど、もう一息な感じもしないでもないような・・・・・。
夫のベロメーターでは「及第点」はもらえませんでしたし。
原因は分かってますよ(なら、最初からやれってだよね)。
酒を煮詰める時に「蓋をせずに半分になるまで煮詰める」ところで、
鍋からの立ち上がる【蒸気】を見ているのが・・・つ、つらい。
酒が【気体】になって減っていくーーーー!!
もったいないっ!!!
はい、アルコール分が飛んだところで火を消しました。
しっかり煮詰めないとやっぱ駄目だったか・・・。
煎酒造りは、呑兵衛にとって試練です。
あんまり楽しくありません。
それでも旨い!って事には違わないし、
烏賊に合わせるお酒といったらコチラでしょうかね~♪
特純の墨廼江、宮城県石巻市の蔵のお酒です。
夫の好きなお酒のひとつであり、宮城県内の好きな酒では3本の指に入る中のヒトツ。
開栓後2週間経ち残り1合となってしまった瓶底の墨廼江は、酸がまあるく穏やかで、煎酒によって引き出された烏賊の甘味を、奥底からさらに引き出してくれました。
御馳走様でした
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